【能力評価基準】 新たに5職種が認定に
2020/03/17業界動向
建設メール
建設キャリアアップシステムとの連携により建設技能者一人一人の技能と経験を客観的に評価し、保有資格や就業日数に応じて4段階のレベルに分ける能力評価基準について、新たに「橋梁」「海上起重」「保温保冷」「消防施設」「ALC」の5職種(5団体)が17日付で国土交通省から認定された。申請者は、橋梁が日本橋梁建設協会、海上起重が日本海上起重技術協会、保温保冷が日本保温保冷工業協会、消防施設が消防施設工事協会、ALCがALC協会。
国交省は、登録基幹技能者講習を行う全ての実施機関(35職種)に対して、本年度中に国土交通大臣への申請手続きが完了するように能力評価基準の策定を要請。今回の認定は▽鉄筋▽型枠▽機械土工▽左官▽内装仕上▽防水施工▽切断穿孔▽サッシ・カーテンウォール▽建築大工▽トンネル▽圧接▽電気工事▽コンクリート圧送▽とび―に続くもので、計19職種となった。
認定を受けた職種では、基準に従い技能者の経験、知識・技能、マネジメント能力に応じて4段階のレベル判定が行われ、レベル別に色分けされた4種類の建設キャリアアップカードが技能者本人に交付される。
今回の5職種では、最高位のレベル4の評価基準は、いずれも就業日数が10年(2150日)、職長として3年(645日)の就業日数を求める。保有資格では、優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)や登録基幹技能者の資格取得などが必要となる。
レベル3の評価基準では、就業日数は橋梁、保温保冷、消防施設、ALCの4職種が7年(1505日)、海上起重が5年(1075日)を要件に設定。職長または班長としての就業日数はいずれも1年(215日)とし、それぞれに必要な保有資格を定めた。