<建設女子・現場アルアル> 建設建場のアルバイトを通して夢を叶える!
2020/04/01コラム
建設女子
男女平等の概念が浸透して久しいとはいえ、建設現場ではまだまだ男性が主導権を握っています。「建設現場は戦場だ!」などと言われるのはそのためです。そんな戦場に形容される建設現場で女性が働くと、男性陣から「女性は職場の花だよ」と言われ、ちやほやされます。本当は男性陣と肩を並べて、バリバリ働きたいのですが…
建築士になるために
私は建築学科に通う21歳の女子大生です。建設現場でアルバイトをしながら、将来は建築士になることを目標としています。世間的には建築士というと設計ばかりやっているイメージが強く、建設現場で働いていることを知人に話した際に「目標とつながっていないんじゃないの?」と指摘を受けることがあります。しかし図面どおりに工事が行われているかを監督するのも建築士の仕事なのです。実際に建設現場で働いていると、だいだい週1回のペースで建築士が来て、図面どおりに工事が進んでいるかをチェックしています。チェックした結果、食い違っている箇所があり、現場監督に修正を指導している光景を私は何度も見ています。そして私が建設現場でアルバイトをしている本当の理由は、建築士の方々との人脈を広げたいからなのです。
建築士から聞いた貴重な情報
ハタチそこそこの私が現場で重い機材を運ぼうとすると、男性社員が寄ってきて「いいよ、いいよ、それは俺が運んどくから」と言って、代わりにやってくれます。私としては普段から筋トレをしていて重い機材も運べる自信があるので、そのたびにちょっと物足りない気分になります。冒頭で「本当は男性陣と肩を並べて、バリバリ働きたい」と書いたのはそのためです。
でも建築士との人脈を広げる計画は、着々と進行しています。男性ばかりの現場に女子がいると目立つのか、建築士の方からもよく話しかけてもらえます。建築士の方とさまざまな会話をするなかで、大手建築事務所に就職して1級建築士の資格を所得すれば、年収が800万円を超えることがわかりました。他にはエリア独特の法律上の制限についても、学ばせてもらっています。建設現場のアルバイトは私にとって目標への近道なのです。
寄稿者:建設女子(複数)
建設業に携わる女性のコラム。特に建設現場での出来事や苦労した話、嬉しかったことや発見したこと、不思議に思っていることなど、『現場あるある』を自由に発信してもらいます