見たもん勝ち ～建設業応援団～
【建退共制度】 21年10月から変更へ／掛金日額と予定運用利回り
2020/04/10業界動向
建設メール
勤労者退職金共済機構・建設業退職金共済事業本部（建退共本部）は、建退共制度について退職金額などの見直しを行い、掛金日額を320円に、予定運用利回りは「1・6％以上1・8％以下とすることが適当」との結論に至った。2021年10月からの実施を目指す。
建退共制度の財務状況に関しては、昨年6月の運営委員会および評議員会で検討の実施が了承され、財務問題・基本問題検討委員会が問題点の整理検討を行った。その結果、労働者の負担を考え、掛金日額は310円から320円へ改訂すること、予定運用利回りは退職金の水準確保の点から、3％から引き下げることが適当と判断した。
将来推計では、変更利回りが現在の3％の場合、累積剰余金は21年度に543億円、23年度に310億円になると予想。これに対して変更利回りが1・8％だと21年度579億円、23年度512億円、同じく1・6％では21年度585億円、23年度541億円と試算している。
今後は予定運用利回りの変更を受けた資産構成と運用委託先および運用委託金額の見直し、建退共給付経理と特別給付経理の合同運用について検討。21年10月の掛金日額および予定運用利回りの変更実施となる運びだ。
