<こぼれ話> コロナを予見していた?
2020/06/19記者の目/論説
建設メール
新たな道路政策ビジョン「2040年、道路の景色が変わる」が18日に赤羽一嘉国土交通大臣へ提出された。国交省の社会資本整備審議会の部会がビジョンの検討に入ったのは昨年8月。本年2月にはビジョンの案を固めていたが、案の段階で「通勤・帰宅ラッシュが消滅」が盛り込まれていた。赤羽大臣も「予見性があったのではないか」と驚いた。提言されたビジョンでは「テレワークの普及により通勤等の義務的な移動が激減」「居住地から職場までの距離の制約が消滅し、地方への移住・居住が増加」と表現は一部修正されたものの、まさに新型コロナウイルス感染症の影響で実際に起こった現象だ。気になるのは「地方への移住・居住が増加」だが、これが本当に実現するかどうかは、もう少し様子を見る必要がありそうだ。〈K〉