〈冬虫夏草〉 次期首相
2020/09/08コラム
冬虫夏草
大勢からいうと、菅さんで決まりだろうが、周辺の状況を見ると色々面白いことが判明する。
朝日を始めとする新聞及びテレビでは、石破氏が国民に人気としているが、数字はまちまちであり、議員は菅氏、地方は石破氏というのは、明らかに言い過ぎであり、党員投票で1位を取ったのは1回のみ(2012年)で、2018年の際は安倍氏が1位だったはずである。
派閥政治を批判していたのに、自らの派閥をつくり、しかも19人では総裁選出馬の推薦人数にも満たない。指導力に疑問が呈されるのは当然である。
そもそも、マスコミで特に朝日で持ち上げられた時点で疑ってしまうのは、考えすぎだろうか。
一方、野党では蓮舫議員が「どなたが新たな総理になろうと、公文書改ざん等の間違いを正すことを求めていきます」というコメントを出しているが、国会議員としての最大の問題意識がそこであるのは、驚きを通り越して呆れてしまう。
国際情勢は、中国との接し方について、アメリカのみならず、EU,東南アジアにおいて焦眉の課題となっている。
インドでは衝突が起こっており、東・南シナ海では中国とアメリカ双方が訓練という威嚇を実施している。
軍事面、経済面においてどちらサイドにつくのかは、国民的議論としても深めなければならない。
さらに、新型コロナ禍において、どう経済を立て直し、そのためにはどのような、国としての補助をおかなわなければならないのかの論議を深めなければならない。
日本は貿易による利益を大いに享受してきた。各国の交易が滞るなかで、どのような戦略でどのような協定を結んでいくのかが問われていく。
桜を見る会やモリカケ問題などが、新聞やテレビの大半を占め、国会においても、質疑の大半を占めるのは、どう見ても異常事態である。
百歩譲って、政権闘争としても、それが許されるのは、平和で国際上も問題のない時期だけのはずだ。
この時代において、決めるべき問題について、論議をしないのは、怠慢というより罪悪に等しい。
寄稿者:冬虫夏草
長きに渡り、地方自治体における総合評価制度の実際の現場で評価に携わってきた
現在も総合評価制度を探究し、ゼネコンはじめ多くの建設企業から相談を受けている