【鬼怒川決壊から1年】 石井大臣「復興は道半ば」
2016/09/13建設時事
建設メール
関東・東北豪雨による鬼怒川の堤防決壊から1年が経過する中、石井啓一国土交通大臣は13日の会見で「復興への道のりは未だ道半ばと感じている」と話した。
10日に茨城県常総市で開かれた復興祈念式典に出席するとともに、鬼怒川の被災現場を視察した石井大臣は「決壊箇所や溢水箇所には新たな堤防が整備され、復旧は着実に進んでいるという印象を持った」としながら、多くの人が避難生活を送り、市外へ転出された人も多いことが課題とした。
鬼怒川では2020年度を目途に緊急対策プロジェクトが進行中で、「引き続き堤防の整備や河道掘削などのハード対策を進めるとともに、プッシュ型の洪水情報の配信などソフト対策を組み合わせて住民の安全・安心を守る対策にしっかりと取り組んでいきたい」との見解を示した。
さらに石井大臣は今後も各地域で関係機関と連携しながら社会全体で洪水に備える水防災意識社会の再構築に向けた取り組みを強力に進める考えを、あらためて示した。