〈こぼれ話〉 地下神殿に響く音
2016/09/15記者の目/論説
建設メール
埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路は年間約3万7000人もの見学者が訪れる有名な公共施設。人気の秘密は〝地下神殿〟と呼ばれる地下調圧水槽だが、水槽内部で小さなコンクリート片の落下が確認されたことから、一般見学を中止していた。補修作業を経て安全が確認されたため、今月8日からようやく見学が再開された。
再開後、取材で訪れた地下調圧水槽には轟音が鳴り響いていた。聞けば点検作業に伴うもので、普段は静かなため、「逆に珍しいですよ」と教えてもらった。
さて首都圏外郭放水路では11月12日に特別見学会が開かれる。1万人以上の参加者が見込まれる当日の〝地下神殿〟には、人々の驚嘆と歓声が響き渡ることだろう。〈K〉