【富士教育訓練センター】 石井大臣が視察「人材の育成確保が最重要」
2016/10/04建設時事
建設メール
石井啓一国土交通大臣は1日、富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)を視察し、土木総合実習と焼き石膏実習に取り組む10代から40代までの訓練生27人を激励した。
大臣の視察は太田昭宏前大臣が2013年7月に訪れて以来3年ぶり。今回はセンターの運営や訓練状況の確認に加え、来年完成予定の新共用棟と新宿泊棟の建設状況を把握するために視察を行った。新本館と新教室棟は18年4月の完成を目指す。
土木総合実習は雨水管路の型枠と鉄筋の組み立て作業を、焼き石膏実習では窓枠などの飾り枠の型作りを実施。訓練生は大臣が見守るなかで作業に励んだ。石井大臣は「真剣に取り組んでいる姿を見て、とても心強く感じている。センターで学んだことをそれぞれの現場で大いに生かしてほしい」と期待を寄せた。
視察を終えて石井大臣は「現場技能職員の高齢化や新しい人が入って来ないといった課題を抱えるなか、建設業の力を引き続き発揮するためには、教育訓練は非常に重要な役割を果たす。センターがしっかりと役割を果たしていけるよう、引き続き支援したい」と述べた。
また、センターのキャッチフレーズである「ものづくりは人づくりから」を引用し、「現場でものをつくるためには人材を育成確保することが最重要。中核的な人材をしっかりと育てていかなければいけない」と決意を語った。