【重層下請構造】 実態調査で発生要因分析へ
2016/10/05建設時事
建設メール
国土交通省は建設工事で下請構造を形成する要素を明らかにするため、重層下請構造の発生要因分析調査を行う。業務委託者は企画競争方式で建設技術研究所(東京都中央区)に決まった。元請業者と専門工事業者の団体に協力を依頼し、100カ所程度の現場を抽出した上で、現場単位で下請業者を含む全ての建設業者に対してアンケート調査を行い、詳細な実態を把握することで要因分析につなげる。対象は2000社程度を想定する。
アンケートでは工種・規模、自社施工ではなく下請けに出す理由、下請業者の選定理由、元請け・自社・下請けの役割分担などを調べる。
調査を通じて全体的な傾向を分析し、下請けの重層化で生じる処遇改善などへの課題を調べることで課題解決に向けた施策を検討していく。