【担い手確保・育成】 重機オペで初の女性限定コース/建設業振興基金
2016/11/25建設時事
建設メール
建設業振興基金は、厚生労働省から受託している「建設労働者緊急育成支援事業」として、21日に千葉県柏市のキャタピラー教習所㈱東関東教習センターで初の「女性限定重機オペレーターコース」の入校式を開いた。同事業は建設業界で喫緊の課題となっている人材確保と育成を目的に、厚生労働省が未就職者などを対象とした職業訓練・就職支援をパッケージで提供するもの。「重機オペレーターコース」などはこれまでも各地で実施されてきたが、女性限定コースは今回が初となる。
入校式であいさつした同基金の井上与一審議役は「初の試みとして女性技能者の建設業への就職を支援するために女性限定コースを設定した」と説明。「オリンピックなどによる建設業の需要増に伴い、重機オペレーターの役割は極めて大きい」との認識を示し、「ここでしっかりと学び、事業の目的である建設業への就職と担い手としての活躍を期待する」と激励した。
同コースの参加者は全国から集まった20~40代の女性6人。12月17日の修了式までの約1カ月間、①建設業経理事務士4級②小型移動式クレーン運転技能講習③玉掛け技能講習④車両系建設機械(整地・運搬・積込・掘削)運転技能講習⑤車両系建設機械(解体)運転技能講習⑥不整地運搬車運転技能講習⑦ローラーの運転業務に関わる特別教育―の7つを受講し、資格取得を目指す。訓練の主となる車両系建設機械(整地・運搬・積込・掘削)運転技能講習では、女性講師が実技を担当し、きめ細かい対応で女性重機オペレーターの誕生に向けてバックアップする。