【群馬発】 板倉北川辺バイパスでICT技術を初活用
2016/12/09建設時事
建設メール
群馬県県土整備部は国道354号板倉北川辺バイパス盛土工事(板倉町)でICT技術を試行的に活用する。県として積極的にICT技術を活用するのは初めて。i-Constructionの一環で、測量、設計、施工、施工管理、データ納品に至る全ての工程でドローンやICT建機を用いる。霧積ダム堆積土砂撤去工事(安中市)、西毛広域幹線道路高崎西工区盛土工事(高崎市)、同安中工区盛土工事(安中市)でも、測量と施工管理でドローンを活用する。
板倉北川辺バイパスでは、12月下旬~来年1月上旬にかけて3次元測量、1月中旬~下旬に3次元設計、2月中旬~3月中旬にICT建機施工、3月下旬に3次元施工管理とデータ納品を実施予定。徳川組(邑楽町)が工事を請け負っている。
霧積ダムでは11月に3次元測量を実施しており、1月中旬から3次元施工管理を予定、プロファ設計(伊勢崎市)が担当する。西毛広幹道安中工区の3次元測量と施工管理は冨永調査事務所(高崎市)が担当。高崎西工区は19日に開札する。
県では請負業者の声を聞きながら、ICT技術を確認し、来年以降も試行件数を増やしていきたい考えだ。
また、上信自動車道川島バイパス(渋川市)の現場では、南雲建設(渋川市)と木暮組(渋川市)が自主的にICT建機による施工を始めており、12日に前橋工業高校の生徒を対象とした「ICT工事現場見学会」を開催する。ドローンやICT建機について学び、生徒たちが未来の土木技術に関わる機会となりそうだ。