見たもん勝ち ～建設業応援団～
【CCUS】 カードリーダー無償で／埼玉県のモデル工事対象に
2024/01/22業界動向
建設メール
建設業振興基金は、CCUSの普及拡大に積極的に取り組む埼玉県と連携し、活用モデル工事（試行）の受注者へのカードリーダー無償貸与を実施する。対象となるのは県発注の試行対象工事で、2023年12月25日～24年5月31日に公告されるもの。期間中に募集数の200社に達した時点で終了する。
試行を含めCCUSモデル工事では、就業履歴に関して特定の計測日を設ける場合や、30日以上などの期間で確認するというような方式が多い。
埼玉県県土整備部が2023年12月25日に改訂した試行要領では、実施項目を技能者情報登録、就業履歴情報登録の2つに絞り方法を変更している。
就業履歴については特定の日に計測するのではなく、全期間を通じて施工体制を登録し、就業履歴の登録・蓄積を行ったことが達成基準になる。その確認資料についてはCCUSの就業履歴月別カレンダーを位置付けている。これを全工事期間分提出してもらい、確認することで、受発注者ともに大きな負担にならない。
もう一つは、技能者登録について。これまでは1人以上の技能者が登録を完了していることとしていたが、登録技能者率を60％以上と基準を改めた。確認書類については、技能者総数は作業員名簿、CCUS登録技能者の総数はCCUS施工体制登録技能者一覧など。これまでは登録完了メールの写しと就業履歴一覧表で対応していた。
これら2つの実施項目をクリアすれば工事成績評定で創意工夫の項目で1点の加点となる。
カードリーダーの購入費用については設計変更で対応する。
振興基金は、CCUSの普及に積極的に取り組む発注者の支援として県を挙げてDXを推進し、CCUSモデル工事の試行拡大に取り組む埼玉県と連携。モデル工事受注者を対象にカードリーダーの無償貸与（カードリーダーモニター）を行う。申し込みは応募申請フォーム（https://forms.gle/t69a9Ntoh9emnyh46）から。モニター終了後の返却は不要となっている。
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CCUSの能力評価で必要な情報は施工体制登録、施工体制技能者（作業員名簿）登録の中で設定される。そのため、技能者登録時の所属事業者との関連付け、職種コードの選択など適正に運用しなければならない。所属事業者・職種・立場が反映されない、能力評価につながらない就業履歴となってしまうことになるので振興基金では注意を呼び掛けている。
