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【森林・生活調査】 9割が木材利用肯定／教育施設での導入に期待
2024/02/08建設時事
建設メール
内閣府は森林と生活に関する世論調査結果を明らかにした。その中で、建物などに木材を利用すべきとの回答は9割を超えた。また、利用を期待する施設については幼稚園・保育所・認定こども園や、小・中学校などの教育施設をあげる回答が最も多かった。
調査は2023年10月5日～11月12日に、全国の18歳以上の3000人を対象に実施。有効回収数は1624人（有効回収率54・1％）だった。調査項目は森林の利用、森林の役割と森林づくり、木材の利用について。
木材の利用に関しては、建物や製品に木材を利用すべきであるが45・4％、どちらかといえば利用すべきである45・3％で、合わせて90・6％が利用すべきと答えている。
利用すべきとした理由の上位は▽触れた時にぬくもりが感じられる▽気持ちが落ち着く▽日本らしさを感じる▽香りが良い▽植林することにより、再生産できる資材である―だった。
今後、家を建てたり買ったりする場合に選びたいのは、在来工法の木造による戸建て住宅が48・2％を占めた。次いでツーバイフォー工法など在来工法以外の木造住宅が18・4％だった。
どのような施設に木造が利用されることを期待するかの問いには、教育施設がトップで、ほかに▽旅館、ホテルなどの宿泊施設▽公設のスポーツ施設、図書館、公民館などの社会教育施設▽病院などの医療施設や老人ホームなどの福祉施設―の順だった。
また、店舗、オフィスビル、ホテルなど非住宅建物への木材利用に対しては▽気持ちが落ち着く、快適そう、良い印象を持つと思う（73・8％）▽環境意識が高いと思う（33・3％）▽木材が利用された店舗などがもっと増えて欲しいと思う（28・3％）―が上位だった。
そのほかの調査項目では、森林を訪れる目的は優れた景観や風景を楽しむため。森林でやりたいことは、心身の健康づくりのための森林内の散策やウォーキング。森林や農山村で休暇を過ごすなら何をしたいかの問いでは、自然豊かなところでのんびりするが最も多く、癒し効果でリフレッシュが上位。ただ、農山村に定住してみたいかには、どちらかといえばを含め定住したくないが62・6％を占めており、定住ではなく、休暇などで癒しを求める傾向が表れている。
