見たもん勝ち ～建設業応援団～
【女性定着支援】 5年ぶりに対面開催／ネットワークが全国大会
2024/02/14業界動向
建設メール
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５年ぶりに対面開催した全国大会
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建設産業女性定着支援ネットワークの全国大会が13日、都内の浜離宮建設プラザで開催された。実に5年ぶりとなる対面開催で、出席者60人余とオンライン50人余が参加した。ネットワーク未加入団体からも参加しており、さらなる広がりを感じさせる大会となった。
開会あいさつに立った国土交通省不動産・建設経済局大臣官房審議官（建設業担当）の楠田幹人氏は「建設業の担い手不足は、大変深刻な状況になっている。魅力ある産業としていくためにも女性が働きやすさを感じられるよう改善を進めることが、男性も含めた全体の働きやすさの確保にもつながる、一つの原動力になる重要な取り組み」と話した。24年度に期限を迎える女性の定着促進に向けた建設産業行動計画について「女性が建設産業で働き続けられる、働き続けやすい環境を作りあげる上で、さらに何が必要か議論するとも聞いており、活発な議論を期待する」と話した。
議事はネットワークの取り組み状況の報告、登録団体の取り組み紹介として日本建築仕上学会女性ネットワークの会が説明を行った。
こののち、グループ意見交換会として、対面4グループ、オンライン3グループでグループワーク。テーマは、次期女性の定着促進に向けた建設産業行動計画の策定を見据えた女性のさらなる活躍・定着に向けた諸課題。先に実施したブロック意見交換会における議論のまとめとして「働きやすい現場の労働環境」「建設産業の魅力、働きがいの発信などによるイメージ戦略」を小テーマに据えて議論。最後はその成果を各グループが発表した。
快適トイレについては、導入している所もあれば、していないところもある。仕様書で使用をうたわなければ100％導入は難しいのではないか。また、男女が近接したトイレも抵抗を感じている。大きい現場は改善しているが、地方の現場や期間が短い現場はそうでもないといった意見があった。
また、生理休暇が取りにくいので、名称を変えるといった対応をして男女関係なく取れるようにしている事例もあった。
イメージ戦略については、高校生や大学生によるデザインコンテストの開催や、SNSによる発信、また実践的なイベントが評判が良いといった情報もあった。デジタル分野の人材の確保など従来の建設系学科の枠に捉われない発信が必要、親の理解を得るよう発信すべきなどの声もある。
