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【積算基準改定】 24年度の方針示す／働き方改革、共通仕様書など
2024/02/28積算・資格news
建設メール
国土交通省は2024年度の土木工事・業務の積算基準等の改定内容を明らかにした。ポイントは▽直轄土木工事等における働き方改革の強力な推進▽円滑な施工体制の確保▽共通仕様書等の改定▽現場実態を踏まえた改定―の4つ。
働き方改革に関しては、週休2日の質の向上などを中心にウィークリースタンスの取り組みや、受注業者の書類作成業務のさらなる負担軽減、時間外労働規制適用に対応するための現場管理費の増加見直しなどを進める。また、移動時間を踏まえた積算の適正化を図るため、舗装版破砕工などの現道・維持関係等の工種で、日当たり施工量が減少している傾向が見られ歩掛改正に反映する。
円滑な施工体制の確保は、大規模災害の被災地における復興係数・復興歩掛の一部見直しを行う。東日本大震災（岩手・宮城・福島県内）、熊本地震（熊本県内）、西日本豪雨（広島県内）が対象。また、地質調査業務の諸経費率について実態を踏まえ増加改定する。
共通仕様書等の改定は、工事関係で共通仕様書、施工管理基準、電気通信設備工事共通仕様書について、改正された各種基準類との整合を図るほか、ICT技術の全面的な活用を推進するためのもの。土日を休日とする週休2日の実施に努めることや、ワンデーレスポンスに努めること等の改定をする。業務関係は、測量業務、地質・土質調査業務、土木設計業務等、電気通信施設設計業務の共通仕様書について、各種基準類の改定等を踏まえ、一部改定となる。
その他にも現場実態を踏まえた改定が行われる。対象は土木工事標準歩掛の改定が排水材設置工（構造物背面排水）など新規制定3工種、薬液注入工はじめ5工種は使用機械、労務等の変動により改定。移動時間を踏まえた制定は泥水運搬工で行う。施工パッケージ型積算関係の改定もある。新規制定は型枠工（省力化構造）の1工種。日当り施工量、労務、資機材等の改定は土工（路体、築堤、盛土・路床盛土）など7工種。移動時間を踏まえた改定は安定処理工など10工種。さらに、鋼橋製作工、建設機械等損料、設計業務等標準歩掛で改定などが行われる。
