見たもん勝ち ～建設業応援団～
【CCUS】 内訳確認環境整備へ／法定福利費、労務費など
2024/03/06建設時事
建設メール
国土交通省は、建設キャリアアップシステム（CCUS）を使って、法定福利費等の内訳確認の環境整備へ向けた検討に入る。社会保険加入対策の実効性を確保するため、現場で従事する一人親方の適切性を簡易に確認する方法、さらに現在任意の登録情報とされる請負契約額の内訳のうち、法定福利費や労務費が公共工事の発注者等関係者で必要な場合の簡易に確認する方法、の2点について実現する方策や環境の調査・検討を進める。
これまで、社会保険未加入対策に取り組み一定の効果を上げている一方で、法定福利費が適切に計上されているかを確認することが求められている。
2023年9月の中央建設業審議会・基本問題小委員会中間とりまとめで、下請契約における適切な労務費・法定福利費等の確保へ、標準見積書、請負代金内訳書等に労務費等の内訳を明示する取り組みを促進すべきとされた。建設技能者の処遇改善へ請負契約の内訳を明示する必要性が高まっている。そこで、CCUSを用いて一人親方の適切性確認、法定福利費や労務費の確認を簡易に確認する方法と環境の具体策をまとめる。
なお、検討業務担当のコンサル選定で、公募型プロポーザル手続きが進められている。履行期間は2025年3月24日まで。
一人親方の適切性については、CCUSの登録情報から簡易に確認する方法・環境を調査・検討する。一人親方の適切性確認は、元請企業が担うため、方法や環境を検討する際は、その点を考慮して利便性を確保する。
法定福利費や労務費の確認もCCUSに登録されている情報と構築されている環境を活用する。法定福利費や労務費が登録され、公共工事の発注者等関係者が簡易に確認できる方法・環境を調査・検討する。
