見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全建・奥村会長】 24年度の方針示す／業界総力で上限規制対応
2024/03/15業界動向
建設メール
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展望を語る奥村会長
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全国建設業協会（全建）の奥村太加典会長は12日の記者会見で、2024年度から始まる上限規制に向けた土日一斉閉所の定着へ建設業界の総力を持って当たる体制、建設キャリアアップシステム（CCUS）の普及など、活動方針を説明した。今月からは日本建設業連合会、全国中小建設業協会、建設産業専門団体連合会と合同で展開する「目指せ！建設現場土日一斉閉所」運動を展開している。
奥村会長は時間外労働について「上限規制適用への対応は民間工事比率の高い企業が厳しい状況にあると感じている。業界をあげて総力戦で取り組まねばならないと思い、日建連などにも賛同してもらい、土日一斉閉所運動が始まった」と説明。
今後については「公共工事予算や労務単価引き上げ、価格転嫁など、着実に取り組んでもらっている。事業量を確保した上で、労務費と資材価格の高騰に対応しなければ、結局全体の事業量が縮小してしまう」と分析し、「引き続き要望活動を進め、当初予算で見通しのある公共事業予算の確保を求めていきたい」と方針を示した。
CCUSについては「レベル別賃金の設定がまだできていない状況。元請企業が自腹でメリットを付与しているのが現状で、それは一定程度の効果があるが、技能労働者にとって魅力のある制度の在り方を示すことが必要だと考えている」と見解を述べた。
