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【自動化施工】 安全ルールの検証へ／管理基準なども検討に
2024/03/19建設時事
建設メール
国土交通省は2024年度、建設機械の自動施工に関して安全管理、技術管理、環境整備の3方向から取り組みを進める。具体的には試行工事での安全ルールの検証をはじめ、施工管理など基準づくりや共通制御信号案の策定などに取り組む。また、25年度以降はモデル工事に取り組む考えで、さまざまな要素を試し、制度としての精度を高め実装につなげる。
安全管理からは、実験フィールドでの検証を行った安全ルールVer1・0ができることから、24年度は試行工事で検証を行い、修正点などあれば加えてVer2・0としていく。また並行して自動施工機械の機能要件の策定にも着手する。策定完了は25年度以降の早いタイミングをねらう。なお、安全ルールは、25年度以降も随時検証・更新を重ねる。
技術管理については24年度から、施工管理基準、監督・検査基準における必要項目等の整理や検討を開始する。25年度以降にモデル工事での検証を行うが、その際は、さまざまな要素を入れて実施する考え。また、普及の鍵となる積算基準も適宜検討していく。
環境整備では24年度に共通制御信号の策定をスタート。年度の途中からは施工事例集の収集・蓄積も開始、継続させる。25年度以降は自動施工に関する人材育成も始める。
共通制御信号の作成については、土木研究所の取り組みがある。自律施工技術基盤OPERAの整備を進めており、24年度に異なるメーカーの建設機械についてもユーザーが同じプログラムで動作させることが可能な共通制御信号の原案作成に向けた共同研究を実施する。
安全ルールに関する試行工事は、自動化・自律化協議会に新たに設置する現場普及ワーキンググループ（WG）が進める。早ければ月内に立ち上げ試行工事について検討、第1四半期から安全ルールの適用性等について試行工事を実施、年度後半からは試行結果の整理も行う。
施工管理・検査基準WG、安全・基本設定WG、自動施工機械・要素技術SWGもそれぞれ活動を展開。25年度の検証参加要領、施工管理基準・検査基準、安全ルール、機能要件などの検討を進め、次回の協議会で安全ルールVer2・0、機能要件Ver1・0、検証要領の策定を予定している。
