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【ジオイド2024】 24年度末に正式版／試行版は年度内公開
2024/03/19建設時事
建設メール
国土地理院は新しい標高基準となるジオイド2024日本とその周辺の構築を進めており、2023年5月までに航空重力測量が完了、本年度内に試行版を公開、24年度末には正式版を公表する予定。
現在測量で用いている標高成果については24年度末に、衛星測位を基盤とする最新の値へ改定。長年の地殻変動で累積した海面と標高との位置関係のズレを解消する。改定することで、海面との位置関係のズレが小さい標高を用いて高さ情報の管理が可能になる。
衛星測位の活用で、測量や公共工事等の効率化・生産性向上、新たなサービスの創出が期待される。また、水準測量の起点から距離が離れるに従って蓄積していた標高の誤差が解消される。標高の時点（元期）が明確となることで、標高の整合性が全国一律に向上、電子基準点による全国の標高の時間変化の監視が可能となるとともに、「4次元国家座標（測量成果の時間管理）」の実現に向けた基礎が整備される。
24年度は全国の標高成果の改定に関する周知等を実施。年度末には全国の標高成果の改定、正式版の公開とジオイドを利用する測量作業への適用、GNSS標高測量マニュアルの適用を行う。
ジオイドは標高の基準（0m）となる面のこと。東京湾平均海面が仮想的に陸地へ延長した位置。GPSや準天頂衛星システム等の衛星測位で、衛星測位の高さの基準となる楕円体面から地表までの「楕円体高」を測定し、楕円対面からジオイドまでの「ジオイド高」を差し引くだけで、「標高」を簡単に求めることが可能になる。
