見たもん勝ち ～建設業応援団～
【TX設備投資計画】 32億円を計上／鉄道設備、防災、バリアフリー
2024/05/07民間開発
建設メール
つくばエクスプレスを運行する首都圏新都市鉄道は2024年度、32億円の設備投資を計画。鉄道設備等の信頼性の向上、防災対策、バリアフリー化などに取り組むほか、将来的な改善に向けた検討も進める。
変電所・発電所は22年度から直流電源装置更新工事を実施しており、26年度の完了を目指し引き続き進める。また、将来の変電所の更新計画の作成等にも取り組む。
輸送障害に直結する信号設備はオーバーホールを実施し設備の信頼性を確保する。耐用年数を見据えた設備更新に向けて23年度までに基本設計を行っており、24年度は詳細設計に向けた準備・工事計画の作成を進める。
軌道関係については、レールの定期的な検査・交換を実施しているが、過年度に破断や損傷による輸送障害が発生している。予防保全の観点から24年度はレール交換長を増やすほか、検査を高度化するため軌道検査機器の更新を行う。
防災対策の強化も進める。駅の火災等の早期発見と的確な初動活動に重要な駅防災設備の更新を24年度も継続する。更新では、警報音が聞きとりにくい方にも分かりやすく光の点滅で知らせる光警報装置の導入も進めている。
バリアフリー対策では21年度から車椅子スペースのある乗降口とホームへ、くし状の隙間対策ゴム設置を進めており24年度は、浅草駅・六町駅・八潮駅（1、4番線）・南流山駅・流山おおたかの森駅・守谷駅・万博記念公園駅の7駅に設置予定。25年度の完了を目指し引き続き進める。
環境面ではLED化を推進しており、車両内、ホーム上、駅構内コンコース、総合基地、駅非常用の照明が完了した。24年度は引き続き駅事務所のLED化を進める。
経営基盤強化へ24年度は、TXアベニュー八潮について、全面リニューアルオープンに向けて改修を進める。また、駅構内のコンビニエンスストア事業の充実や催事販売の強化等を実施。駅間高架下の有効活用を図るほか、将来に向けた駅ナカ・高架下などの利活用の検討を進めていく。
