見たもん勝ち ～建設業応援団～
【西武鉄道設備投資計画】 より安全で快適を／過去最大334億円投入
2024/05/13民間開発
建設メール
西武鉄道は、2024年度の設備投資計画を明らかにした。事業の根幹として、より安全な・より快適な設備の追求としてホームドア整備、運行情報提供設備の整備、エレベーター・エスカレーター更新、高規格な踏切支障検知装置の新設・更新、踏切異常検知システムの新設、車内防犯カメラ・ドライブレコーダーの整備推進などを進める。また、重点テーマには次世代の新宿線に向けた整備や、運行管理システム更新、職場環境整備などに取り組む。投資額は334億円で西武鉄道としては過去最大となる。
安心・安全なサービスの追及として、ホームドア整備は24年度稼働を目指すのが練馬高野台駅と石神井公園駅の2駅6番線。整備に着手しているのは池袋駅（1番・7番・特急ホーム）、中村橋駅、富士見台駅、新桜台駅、東村山駅、新所沢駅の6駅17番線。整備に向けた検討を進める駅は花小金井駅、小平駅、新たに大泉学園駅を加えた3駅8番線。
運行情報提供設備の整備は現在、ターミナル駅や乗換駅を中心に実施しているが設置駅を拡大する。
鉄道駅バリアフリー料金を活用し、新たなバリアフリー設備の整備に加え、老朽化したエレベーター・エスカレーターの更新も推進する。
踏切支障検知装置の高規格化を進め、従来の光電式から、2D式に更新し検知能力を向上させるもので、新設2カ所・更新10カ所の計12カ所の踏切へ設置する予定。また、特殊信号発光機のATS連動化を7踏切、踏切異常検知システムの新設を2踏切で行う。
沿線価値向上に位置付ける新宿線の整備は、中井～野方駅間連続立体交差事業（地下化）で駅部・一般部の仮設工事および駅部の掘削工事を行う。
東村山駅付近連続立体交差事業（高架化）は引き続き、ホーム、ホーム上屋の構築工事、高架橋上の軌道・電力・信号設備工事、一般部の高架橋構築工事を行う。
井荻～西武柳沢駅間連続立体交差事業（高架化）は24年3月に事業認可。工事着手に向けた準備を進める。野方～井荻駅間連続立体交差化計画は、早期事業化に向けた準備に取り組む。
LED照明は照明器具の取替に合わせて導入する。
従業員が働きやすい・働きがいのある環境を整え、将来を担う人財を確保する観点から、職場環境の整備を行う。現業施設の建て替え、宿泊施設の個室化、駅の従業員用休憩室のリニューアル等により、従業員のプライバシー確保や労務環境の改善で、従業員の満足度向上を図る。
