見たもん勝ち ～建設業応援団～
【京王電鉄設備投資計画】 安全性とサービス向上／398億投じ連立事業など推進
2024/05/14民間開発
建設メール
京王電鉄は2024年度、総額398億円の鉄道事業設備投資により、ホームドア全駅整備や段差・隙間対策をはじめ、引き続き「安全性の向上」と「サービスの向上」を着実に進める。連続立体化、ホームドア、踏切などでの整備とともに、DXを活用した業務省力化などにも取り組む。
より高度な安全・安心の追求へ京王線（笹塚駅～仙川駅間）連続立体交差事業を推進する。引き続き用地取得を進め、24年度からは上北沢駅付近の第5工区を含めた全工区で、仮線準備工・高架橋の構築などを進める。
ホームドアは永福町駅（2・4番線）や久我山駅などの整備を進める。ホームと車両の隙間対策も同様。
踏切道内の安全性向上へ井の頭線明大前2号踏切道、永福町3号踏切道、西永福3号踏切道などで、精度の高いエリア検知式である障害物検知装置の新設工事を実施する。
大規模地震に備え鉄道施設の耐震性を向上させるため、高架橋や盛土区間、電線を支持しているコンクリート柱を地震に強い鋼管柱へ更新する耐震補強工事、線路脇法面の改修工事を引き続き実施する。
バリアフリー化は、改札口からホームへのエレベーターによる段差解消や、視覚障害者の誘導、注意喚起をする点状ブロックを整備したバリアフリールートの1ルート確保を優先して進める。また、浜田山駅などでエレベーターの老朽化更新を図る。
駅施設のリニューアルは、京王稲田堤駅で工事を進めるほか、新宿駅新線口改札内のエスカレーターについて、老朽化に伴う更新工事を進める。また、南大沢駅・神泉駅で旅客トイレのリニューアル工事にあわせて、幼児用小便器の新設なども実施する。
駅構内の照明のLED化は、西調布駅や吉祥寺駅を含む5駅のホーム照明、神泉駅や久我山駅のコンコース照明を行う。府中変電所と京王多摩川変電所の機器更新にあわせて、植物油を使用し、環境負荷が低い機器に置換える。
DXを活用した業務省力化等の推進として、GISプラットフォーム上で土木構造物と電気設備の情報を一元管理化し、技術系部門において現場施設状況を共有することで、通常業務だけでなく異常時においても、より迅速かつ円滑な部署間で連携する。
