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【設計・調査業務】 配置加点型とは／若手の育成に効果高く
2024/05/22記者の目／論説
建設メール
国土交通省が調査・設計等業務における受発注者の負担軽減、事務手続きの簡素化に向けた多様な評価手法の試行で全国展開するとした「配置加点型」。若手技術者や女性技術者の育成を目的に、配置技術者の年齢が一定年齢以下の場合に加点評価するもので、総合評価においては効果が高いと評価されている。
これまで試行しているのは関東地方整備局（若手技術者の活用を評価（引下げ））や、東北、北陸、中部、近畿、四国、沖縄の7地整など。総適用件数は819件。総合評価では効果が高い反面、プロポーザルでは引き続き検証が必要とされる。評価方法のイメージは関東地整の事例では、「管理技術者の同種・類似業務の実績」の配点割合位を低減、40歳以下の若手を配置した場合に加点評価している。
受注者側で約8割が若手技術者を配置して参加、発注者側で約7割が若手配置の効果を実感。管理技術者の年齢分布は、試行対象業務の方が年齢が若くなっており、効果が一定程度みられる。
また、品質について、試行対象の業務成績評定点の平均点・成績分布は対象外とほぼ同じかやや高く、成果の品質は確保できていると評価される。
試行実施126者の受注者からは、参加理由に将来の担い手育成、業務経験を積ませるなどとしている。そのほかにも技術者全体の意識向上、技術研鑽につながる、早期に業務経験を積むことで他業務への案件に参入が可能になるなどの声。
発注者側も若手技術者の東洋、育成効果を感じており、技術の継承にもつながるなどの意見があった。
