見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全中建・定時総会】 賃上げへ経営環境改善／見坂氏に推薦状を手交
2024/06/20業界動向
建設メール
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推薦状を手にする土志田会長（左）と見坂氏
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全国中小建設業協会（全中建、土志田領司会長）は19日、東京都中央区のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで2024年度定時総会を開催した。経営環境の改善と技能労働者らの賃上げを進め、地域社会に貢献する力強い地場産業の実現を目指す。25年の第27回参議院議員通常選挙に向けて、見坂茂範氏に全中建の職域代表候補として推薦状を手交した。
土志田会長は開会に当たり「中小建設業を取り巻く環境は未だに厳しく、少しでも会員企業の環境改善を行い、安定経営と若者に選ばれる建設業を目指していく。入札契約制度の改善に向け要望を続ける。経営環境が整うことで、賃上げの実施が可能となる」と語った。
働き方改革宣言として「賃上げにつながる好循環を継続し、未来を支える担い手の確保と育成に向け、本年度はおおむね5％を十分に上回る賃金上昇を目指し、可能な取り組みを行う。働き方改革をより実効のあるものとするため、全ての関係者が必要な対応に万全を期し、一人でも多くの入職者を増やす環境整備へ取り組んでいく」と決意を示した。
見坂氏は推薦状を受け取り「全中建会員の皆さんが地域のインフラを支えている。地域建設業なくして日本のインフラはない。人口減少社会の中で担い手の確保のために、まずは事業量を確保し、地域建設業全体へ仕事が行き渡るようにしたい。来年の選挙は非常に厳しい、建設業界で一体となり、共に戦っていただきたい」と協力を呼びかけた。
24年度事業計画には、防災・減災、国土強靱化予算の当初予算化など公共事業予算の継続的かつ安定的な確保、地域中小建設業者の受注機会確保、入札制度や計画の適正化の推進として最低制限価格制度の引き上げと低入札価格調査制度の改善などダンピング受注防止の徹底などが盛り込まれた。
