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【総合評価】 加算点拡大し25年度試行へ／技術点評価に差を
2024/06/25建設時事
建設メール
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加算点数拡大のイメージ
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国土交通省は総合評価方式の技術提案評価S型について、これまでの加算点60点の枠組みを取り払い、60点以上に拡大する試行を2025年度に取り掛かる。これまで実施してきた同方式では、技術点の差がさほどついておらず、入札価格は調査基準価格付近に集中している状況がある。過去の入札データからシミュレーションした結果、加算点の上限を拡大することでウェイトを変えていく。年度内は試行に向けた具体的な運用、対象工事の選定などの検討を行う。
技術提案評価型の実施状況からは、過去に繰り返し設定されてきた技術提案テーマほど、技術点差がつかない傾向があり、競争参加者の技術提案が一定水準に収斂していると推察される。そこで、仕様として標準化できる部分は標準化を志向し、技術提案テーマの設定としては、＋αの部分を求めていく考え。
技術提案内容が多様化することで、より工事品質の向上が期待され、評価でも技術点差がつく。これにより調査基準価格に対して一定程度余裕をもった札入れを行うこともでき、より高度な提案も検討可能になるのではないかと期待を寄せる。
過去の入札結果に対し、標準点の配分を変動させるシミュレーション結果では落札者の変動はごくわずか。そこで、より技術点を重視した評価点を設定することで受注者の入札価格の設定が変化するのか確認する。その際、技術提案テーマの設定は、提案内容が均質化しにくい設定となるように留意する。
技術点差がつくことで受注者側の応札行動に変化が生じるかは未知数。25年度発注からの試行については、効果や課題の把握などフォローアップ調査、評価を行う。一定の効果などが認められれば、運用ガイドラインなどの改定を行う。
