見たもん勝ち ～建設業応援団～
【企業情報】 CO2を骨材固定／CPコンクリート技術に進展
2024/07/10特集企画／ＰＲ
建設メール
 |
|
CO2を固定した骨材
|
安藤ハザマ（東京都港区、国谷一彦社長）は、6月から灰孝小野田レミコン（京都市、山内和宏代表取締役）のCPセンターにおいて、太平洋セメント熊谷工場（埼玉県熊谷市）で化学吸収法により試験回収したCO2を粒状化再生骨材に固定する実験を行い、450㎏のCO2を粒状化再生骨材に固定できることを確認した。カーボンプールコンクリート（CPコンクリート）の実用化へ一歩進んだ。
安藤ハザマは、ゼネコンや生コン工場、大学など15の企業・団体によるCPコンクリートコンソーシアム（CPCC）の幹事会社として、新エネルギー・産業技術総合開発機構グリーンイノベーション基金事業「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」の採択を受け、22年からCPコンクリートの開発に着手した。
CPCCは、秋ごろに再び太平洋セメント熊谷工場で試験回収したCO2を用いて、粒状化再生骨材にCO2を固定し、このCO2を固定したCP骨材を使用したCPコンクリートを滋賀県内の公園施設で試験施工を予定している。
CPコンクリートは、解体時のコンクリート塊や建設現場で未使用となったコンクリート、生コン工場から排出されるスラッジケーキとスラッジ水にCO2を固定して、原材料に再利用するCO2固定型コンクリート。CO2固定量1立方m当たり120kg以上を目標としている。さらに打設後の養生時にもCO2ナノバブル水によってCO2固定量の最大化を目指す。
