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【BIM／CIM】 橋梁下部工などで／地方整備局で3次元設計試行
2024/08/08建設時事
建設メール
国土交通省は、各地方整備局等にBIM／CIMを活用した3次元設計の試行を行う。直轄工事では2023年度に原則適用に踏み切ったものの、現時点では3次元モデルと2次元図面が連動していないため、十分に活用されていない。そこで、設計精度の向上と効率化に向け、双方が連動した3次元設計の試行を開始する。対象は取り組みやすいコンクリート構造物、土構造物とし、地整などに1件ずつは試行してもらいたいという。
先に策定したi-Construction2・0で、データ連携のオートメーション化に関して3次元モデルの活用を本格開始した。これまで3次元モデルは協議や説明などでの活用が中心になっているが、効果の一部分でしかない。これからの取り組みが本格活用への一歩となる。
試行対象のコンクリート構造物は、3次元モデルと連動した2次元図面（構造一般図）を作成する。連動とは詳細度300レベルにおいて双方の整合がとられていることを指し、作成方法は問わない。また、橋梁下部の場合は、施工段階の工事監督において、橋梁下部工の連続性の確認を実施するため、支承設置のためのアンカー孔の位置（平面座標）を3次元モデル上に配置する。
土構造物も3次元モデルと連動した2次元図面を作成する。詳細度300レベルでの整合で作成方法は問わない。また、連動の対象となるのは土工部分のみ。舗装・排水施設等の付属物、交差点・接続道路などの連続性が確保されない箇所は連動不要。3次元モデルの妥当性は2次元図面（断面図）を作成する箇所のみで確認する。
なお、試行が終わり次第、連動の実施手順、連動の根拠等を速やかに報告。全体の試行結果をとりまとめ、次の議論に生かす。
なお、試行する場合は、特記仕様書にその旨を示すことになる。
