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【BIM／CIM】 積算活用へ試行／橋梁下部工対象で
2024/08/09積算・資格news
建設メール
国土交通省はBIM／CIM活用へ、積算での属性情報活用を進める。2次元設計と3次元モデルの連動への取り組みの中で、橋梁下部工で数量、工事工種体系ツリーコード、施工条件を属性情報として付与し積算に活用する。併せて、ツールとソフトの整備も進める。
現在、積算に必要な数量は、詳細設計コンサルが、設計ソフト等で算出した数値を手入力（コピー＆ペースト含む）で各様式に転記、設計単位数量表（エクセルなど）を作成。修正設計があれば、工事単位数量表を作成し積算システムを経て予定価格につながる。積算システムから予定価格算出は自動化されているが、それ以外は全て手作業。
目指す姿は3次元モデル、設計支援ソフト、設計成果が積算根拠を連携。設計支援ソフトから積算システムと連携可能なデータに変換（データ変換ツール）、自動化で設計数量管理機能（データ加工アプリ）にかける。修正がなければそのまま積算システムへ、修正設計が必要なら再度、設計数量管理機能を経て積算システム、予定価格算出に進む。なお、設計数量管理機能は、積算基準に準拠した形式で数量集計データを作成するシステムで、次期積算システムで作成する新機能。
積算で使うフォーマットについては、国土技術政策総合研究所が4月に工事工種体系ツリーコード、設計数量管理機能の試行版を公開している。
データ変換の流れは、積算や施工段階などの段階で活用できるよう、互換性の担保も踏まえて共通フォーマットで活用できることを目指す。3次元モデル作成ソフトは工事工種体系ツリーコードと連携。工事工種体系、数量などの属性。必要な機能要件を検討中。共通フォーマットのIFCは、検定（bSJ）で各社製品の出力データの品質を確保。設計数量管理機能へは、数量集計データ（XML）でデータ変換を行うが今後の開発・研究予定。
当面の対応として、IFC（コンクリート構造物等）は、ソフトウェアの機能要件と変換ツール（IFC→XML）作成を年度末までに行う。試行実施は第3四半期から25年度いっぱい。ソフトウェア対応（ベンダ）と検定（bSJ・ベンダ）は主に25年度に実施する。26年度以降は随時見直し・改良を続ける。
J-LandXML（土工等）は、ソフトの機能要件を年度後半から25年度早期まで。変換ツールは25年度から。年度終盤にかけてソフト対応とともに試行を実施する。
