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【国交省インタビュー】 組織のエンジンとして／奥田晃久技術調査課長
2024/12/06インタビュー
建設メール
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奥田技術調査課長
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国土交通省大臣官房の奥田晃久技術調査課長は、同課について技術開発、入札契約、工事の監理や要領、事業評価、インフラDXなど幅広い分野を所管し「公共事業関係組織のエンジン」と位置付けている。働き方改革もある中で「テレワークなど多様な働き方をできるだけ許容する組織でありたい」。
最重点に取り組むことは「第3次担い手3法を確実に実施すること。いま、運用指針等を作っている」と状況を説明するとともに「行きつくところは、担い手確保。現場で汗と涙を流しながら働いている人たちが、ちゃんと報われるようにしなければ、人は来てくれいない」と。続けて「直轄工事を中心に、品確法によって優良事例を増やす。そういう意味で業界全体の推進力になる立場、業界を変えていく最前線」だと語った。
建設業界が周りからは「週休2日の業界と思われていないことは最大の課題。達成できたら、週休2日業界宣言のようなこと」で当たり前の価値観となれば、もう一歩先に「多様な働き方、柔軟な働き方があるのではないか」と考えている。
週休2日について現在は月単位の週休2日に取り組んでいるが、25年度以降は土日を指定した完全週休2日にも取り組むが、業界側にとってはハードルが高いとも見られる。その対応は「割り増し分など必要な費用や工期が足りないということであれば工期も、発注者側がちゃんとみる。無理にやるというところから頭を切り替える。地域の事情などもあるため、コミュニケーションをとりながらできるところからやっていく」。
運用指針改定については年明け1月の関係省庁申合せが見込まれている。その後については「4月から適用になる。都道府県、市区町村の地方公共団体も含めて運用となる」と道のりを示した。
過去に携わった事業ではJICAでフィリピンでの仕事は思い出深い。原始河川のような手の入っていない河川での仕事などいろいろな経験ができたと振り返る。また、前職の治水課長では太田川総合開発事業に携わった。過去に同課技術調査係長で在籍していた。その際は省庁再編で人事担当していた。
仕事のモットーは「どうせやるなら楽しく」。未来をどうしたいか創造しながらやる。「他人に見えていないものを言語化して、見せながらやる。目に見えたもの、創造できるものは、実現できる」とし、「一つでも、二つでも、新しいコンセプトを出していく」。
【略歴】おくだ あきひさ
1998年京都大学大学院環境地球工学専攻修了、建設省入省。フィリピン共和国公共事業道路省（JICA専門家）、国土交通省水管理・国土保全局海岸室長、近畿地方整備局企画部長、水管理・国土保全局治水課長を経て、7月より現職。広島県因島市（現・尾道市）出身、1971年生まれ。
1998年京都大学大学院環境地球工学専攻修了、建設省入省。フィリピン共和国公共事業道路省（JICA専門家）、国土交通省水管理・国土保全局海岸室長、近畿地方整備局企画部長、水管理・国土保全局治水課長を経て、7月より現職。広島県因島市（現・尾道市）出身、1971年生まれ。
