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【官庁施設現況】 築30年以上が54％／年々増加傾向変わらず
2024/08/21建設時事
建設メール
国土交通省は2024年3月現在の官庁施設の現況をまとめた。施設数は1万2576施設で、総延べ床面積は約4854万3000㎡となった。経年別延べ床面積割合を見ると築30年以上が全体の53・9％を占め、前年度より1・2ポイント増えて過去最大となった。また、保全状況が良好な施設の割合は23年度には99・2％に達している。
官庁施設の内訳は、庁舎が7673施設（約1980万8000㎡）で全体の約61％（面積約41％）を占める。なお、庁舎のうち合同庁舎は423施設（約459万7000㎡）。他に宿舎が3917施設（約1041万1000㎡）、それ以外が986施設（約1832万4000㎡）となっている。ちなみに前回調査では施設数1万2718施設（約4826万8000㎡）だったため、施設数は減少したが、床面積は増えている形となった。複数庁舎の合築による建て替えといった傾向がみてとれる。
保全の状況は点検などの実施をまとめたもの。建築基準法、公官法などに基づく法定点検は全官庁施設で実施されるべきものだが、実施率99％台にとどまっている項目もあり、未実施の官庁施設で確実に実施する必要がある。
