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【建設投資見通し】 24年度は名目で73兆円／民間住宅建設以外が好調
2024/09/02建設時事
建設メール
国土交通省は8月30日、2024年度における出来高ベースの投資額を推計した建設投資（名目値）が、前年度比2・7％増の73兆200億円となる見通しを明らかにした。建築補修投資額の計上が始まった15年度以降の10年間、右肩上がりで推移し、最高の水準となる。政府投資は前年度比3・7％増と好調。民間投資も民間住宅建設投資が同0・8％減となるが、民間非住宅建設投資が同4・4％増、民間建築補修（改装・改修）投資も同3・1％増でマイナスを打ち消し、全体で同2・2％増となった。政府投資は26兆2100億円、民間投資は46兆8100億円となる見通し。
民間投資の内訳は、住宅建築投資16兆5500億円、非住宅建設投資17兆8500億円、建築補修（改装・改修）投資は12兆4100億円となった。
建設投資全体を建築・土木別に見ると、建築投資は47兆2100億円（前年度比2・0％増）、土木投資は25兆8100億円（同4・1％増）を見込む。24年度の建設投資が国内総生産に占める比率は11・9％となる見込み。
建設投資は、1992年度の84兆円をピークに減少基調となり、2010年度には半分程度にまで減少した。その後、東日本大震災からの復興等により回復傾向にあり、24年度は23年度の補正予算等に伴う政府建設投資が見込まれることなどもあり、高水準となっている。
なお、15年度を基準とした実質値では、24年度の建設投資額は前年度比0・5％増の57兆9382億円と見通している。
