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【道路関係概算要求】 強靱化や維持管理など／重要政策に老朽化対策
2024/09/05建設時事
建設メール
国土交通省の2025年度予算概算要求のうち、道路関係（道路局・都市局）では、事業費ベースで対前年度当初比1・19倍となる5兆6055億円を求めている。うち重要政策推進枠には効率的な物流ネットワークの強化2537億円、道路ネットワークによる地域・拠点の連携確保2624億円、道路の老朽化対策の更なる推進963億円を要望。主要施策には国土強靱化、予防保全型メンテナンス、人流・物流を支えるネットワーク・拠点の整備、脱炭素、DX、道路空間の安全・安心や賑わいの創出を掲げた。
防災・減災、国土強靱化では、災害に強い道路ネットワークの構築に取り組むとともに、避難や救命救急・復旧活動等を支える取組や危機管理対策の強化を推進する。高規格道路のミッシングリンク解消と4車線化、災害リスクに対する防災・減災対策、発災時に避難や復旧活動等を支える取り組み、人命優先の通行止め・社会経済活動への影響を最小限にするための取り組みを実施する。
予防保全型メンテナンスには本格転換を図る。ライフサイクルコストの低減や効率的かつ持続可能な維持管理を実現する予防保全型メンテナンスへ早期に移行するため、定期点検等で確認された修繕が必要な施設の対策を加速。さらに新技術の積極的な活用等を進める。
人流・物流を支えるネットワーク・拠点の整備は、速達性とアクセス性が確保された国土幹線道路ネットワークの構築に向けて、高規格道路等の整備や機能強化に取り組みつつ、交通拠点の整備によるモーダルコネクトの強化や渋滞対策、物流支援等の取組を推進する。また、道路分野のインフラシステム輸出へ官民一体で案件獲得を目指す。
2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現へ「道路におけるカーボンニュートラル推進戦略」を踏まえ、道路分野における脱炭素化の取り組みを推進。道路建設から管理までのライフサイクル全体での低炭素化として道路計画・建設・管理の低炭素化や長寿命化、緑化や低炭素素材の活用などに取り組む。
DXは、新技術の導入やデータの利活用等により道路調査・工事・維持管理等や行政手続きの高度化・効率化を図る「xROAD」の取り組みを加速する。
道路空間の安全・安心や賑わいの創出へ、交通安全対策やユニバーサルデザインへの対応、無電柱化、自転車通行空間の整備等を進める。さらに、電動キックボード等新たなモビリティや地域の賑わい創出など道路空間への多様なニーズに応える取り組みを推進する。
