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【土木学会】 12作品を決定／土木学会デザイン賞2024
2024/11/29業界動向
建設メール
土木学会は26日、土木学会デザイン賞2024を発表した。最優秀賞2、優秀賞8、奨励賞2の12件が受賞作品となった。最優秀賞には、大日本コンサルタントが設計した気仙沼湾横断橋と梓・石橋・三原設計共同企業体が設計・監理を担当したSAGAサンライズパーク＋栄光橋＋佐賀市文化会館西側広場が選出された。受賞式は、25年1月25日に土木学会講堂で開催する。
土木デザイン賞は、周辺環境や地域と一体となった景観の創造・保全を実現した作品、それらの実現へ、貢献した関係者や関係組織を表彰する制度。01年にスタートし、今回で24回目となる。
本年度は19件の審査対象作品に対して、一次選考、現地調査、二次選考の審査を実施した。
総評として、デザイン賞選考小委員会の柴田久委員長（福岡大学社会デザイン工学科教授）は「審査の論点は大きく3点。1つは土木のデザインと周辺エリアとの関係性、2つ目はクオリティの高い作品が多く、その実現に至るまでの過程や労力。3つ目は歴史のとらえ方、土地特有の歴史をどのように活用しているのか」と説明した。
最優秀賞2作品については「気仙沼湾横断橋は、非常に美しいフォルムで東日本大震災復興の象徴となっている。道路ネットワークの見直しや、周辺からどのようにみられるかを考慮されている点が評価された。SAGAサンライズパーク＋栄光橋＋佐賀市文化会館西側広場は、国体の開催に向け整備された。一般用駐車場をあえて作らず、周辺のショッピングモールの駐車場を活用することや駅から歩くなど、まちづくりや回遊性の観点からも非常に興味深いデザインとなっている」と説明した。
土木構造物のデザインが果たす役割について「土木に求められる安全・安心の水準が、より高くなっている。土木構造物のデザインも、変わってくる。そうした中でも、土木構造物が地域に愛される公共的な空間であることは変わらない。土木のデザインは、そうした役割をこれからも担っていく」と語った。
受賞作品は次のとおり。
【最優秀賞】
▽気仙沼湾横断橋（宮城県気仙沼市）
▽SAGAサンライズパーク＋栄光橋＋佐賀市文化会館西側広場（佐賀市）
【優秀賞】
▽天城橋（熊本県上天草市・宇城市）
▽八ッ場ダム（群馬県長野原町）
▽高蔵寺駅南口駅前広場（愛知県春日井市）
▽とくらんパーク（大分県津久見市）
▽池袋西口公園（東京都豊島区）
▽道の駅しょうなん てんと（千葉県柏市）
▽有明筑後川大橋・有明早津江川大橋（福岡県大川市・佐賀市）
▽満寿美公園（大阪府池田市）
【奨励賞】
▽名取市閖上地区における名取川・復興かわまちづくり（宮城県名取市）
▽益城町震災記念公園（熊本県上益城郡益城町）
