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【文科省補正案】 強靱化など取り組む／国立劇場再編や文化財も
2024/12/04建設時事
建設メール
文部科学省は2024年度補正予算案に9067億円を計上した。防災・減災、国土強靱化の推進では、学校施設等の整備、地震津波火山観測網の整備、国立研究開発法人等の耐震化・老朽化対策などに取り組む。このほか、国立劇場再整備、メディア芸術ナショナルセンター（仮称）収蔵施設等機能強化、文化財の強靱化（保存修理、防火・耐震対策等）、学校施設の災害復旧等を進める。
学校施設等の整備には2883億円を充てる。内訳は公立学校・社会体育施設2076億円、国立大学・高専等624億円、私立学校113億円、独立行政法人等70億円。
児童生徒・学生等の安心・安全の確保、教育環境の向上、老朽化対策、耐震対策、防災機能強化、空調設置、トイレ改修、特別支援学校の教室不足対策、脱炭素化、イノベーション拠点の整備等を推進。加えて、避難所となる学校体育館への空調整備を加速する。
地震津波火山観測網の整備等は32億円。観測網の観測機器等を整備・更新するとともに、南海トラフ海底地震津波観測網（N-net）の高度化を図る。
国立研究開発法人等の耐震化・老朽化対策は144億円。施設の安全対策機能等を強化する。
国立劇場再整備には200億円。2度の入札不成立や建設費高騰等の影響を踏まえ、建設市場の動向にも適切に対応しつつ、早期の再開場を実現するため、劇場の整備内容を見直して、入札に向け、必要な財政措置を行う。
メディア芸術ナショナルセンター（仮称）は1億円。貴重なマンガ原画等の流出・散逸・劣化を防ぐための収蔵施設の整備に必要な基本設計を行う。さらに、マンガ原画等を対象とした保存等のための調査研究を進める。
文化財の強靱化は188億円。国指定等文化財の安全性を保持するために必要な保存修理・耐震診断・耐震補強工事、防火性向上のための消火栓等防火施設の整備、石垣等の地盤崩落防止措置等のうち特に緊急性が高いものを支援する。また、国立文化財修理センターの設置に向けた調査を行う。
学校施設の災害復旧等には337億円。能登半島地震や豪雨等で被害を受けた学校施設・設備等の災害復旧等を迅速に進める。
