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【BIM／CIM】 25年度適用目指し／取扱要領素案明らかに
2024/12/16建設時事
建設メール
国土交通省はBIM／CIMの取扱要領の作成を進めており、このほど素案を明らかにした。現在の活用ガイドラインをはじめ多くの基準類があるが、原則適用後が反映されていないものも多い。そこで、改めて取扱要領を作成するため、2023年度から関係団体と連携して進めてきた。25年2月に案を固め、25年度の適用を目指している。
取扱要領は、BIM／CIM取り扱いの理念や考え、認識のすり合わせを目指す。GISや点群データの活用など目的に応じたツールやデータを活用する。
生産性向上へ取り組む内容として、3次元形状の可視化により、関係者間の相互理解促進や合意形成、設計内容の見える化により各種の確認を容易にする。調査、測量、設計、積算、施工、維持管理の各段階の情報を一元化し、建設生産・管理システム全体でデータを共有・伝達していく。
BIM／CIMの義務項目は、詳細設計段階であれば、出来上がり全体イメージの確認、特定部位の確認。施工の場合は、施工計画の検討補助、2次元図面の理解補助、現場作業員等への説明を内容としている。さらに、詳細設計については、情報伝達を追加する。3次元の位置情報や視覚化により課題を効率的に後段階に伝達できる箇所は、3次元モデルで理解促進などに取り組む。
これまでの取り組みの成果として、効果を確認し、実施が推奨される項目も推奨項目として一覧を作る。また、3次元モデルと2次元図面の主要部分を整合させるための具体的な取り組み内容を盛り込む。数年以内に、整合確認の原則化に向けた取り組みもスタートさせる。
後段階への引継ぎには「3次元モデル作成引継ぎシート」を活用する。附属物等の軽微な修正設計等で3次元モデルの活用目的に大きな影響がなく、3次元モデルと2次元図面が異なる場合なども引継ぎシートで適切に伝達する。
属性情報は、後段階で活用されることが明確な情報を設定することを基本とする。3次元モデルで得られる数量データを積算に活用できるよう積算作業の省力化を進める。
プロセスを横断してデータ連携していくため、コンピュータで処理できる機械判読可能なデータを共有・伝達する。例えばICT建機で活用できるよう、道路土工分野の設計は、中心線形データ、横断形状データ（路体・路床・道路面完成形状の全て）のオリジナル、J-LandXML形式のデータを納品することとする。
なお、これまでの各種基準類は、要領と食い違いがある場合は、要領を優先する。
