見たもん勝ち ～建設業応援団～
【働き方改革】 直轄土木工事で実施／技術評価重視の総合評価を
2025/03/28建設時事
建設メール
国土交通省は2025年度の直轄土木工事において、週休2日の補正係数新設や技術評価で差をつける総合評価落札方式の導入、遠隔臨場の好事例集作成などに取り組む。
同省の本省および各地方整備局は、24年度に日本建設業連合会と定期的に意見交換会を開催。建設現場の働き方改革や働きやすい職場環境整備について議論した。25年度の取り組みは、この意見交換会を踏まえて行うもの。
取り組みの概要は次の通り。
【働き方改革の推進】
◇土日現場閉所による完全週休2日の実現=完全週休2日（土日）の補正係数を新設。
◇時間外労働上限規制に伴う適正工期と歩掛設定=資機材や運搬コスト上昇、工期延長について適切に対応。
◇書類削減と簡素化の徹底=スリム化ガイドのポスターを国交省と日建連で作成。
【品確法の的確な運用】
◇技術評価を重視した総合評価落札方式への改善=総合評価落札方式（技術提案評価型）の工事において、技術評価で差をつけることを基本とする。
【生産性向上】
◇トンネル工事の自動化施工に向けた検討=自動施工技術の適用が有用な直轄トンネル工事において、省人化施工の試行工事（3件程度）を実施。
◇受注者提案による新技術・新工法を導入する新たな仕組みの検討=技術提案評価型（S1型）の試行についてフォローアップを実施。
◇ICT活用による施工管理効率化=遠隔現場の好事例集作成およびフォローアップ調査を実施。
◇協調領域の研究開発の促進=自動化施工や現場の通信環境整備などの技術開発を進めるため、日建連の専門部会に参加し、合同でモニタリングを行う。
【担い手の確保】
◇若手技術者の育成・定着=若手の監理技術者の参入を促す入札契約方式への改善、技術者個人のライフイベントを考慮した柔軟な人事配置や交代に関する取り組み
◇技能者の処遇改善（CCUS普及）=地域での普及に向け、地方公共団体などとの意見交換会を行う。直轄工事でのCCUS義務化・活用推奨モデル工事も実施する。
