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【NEXCO中日本】 交流会の技術実証3件／導入効果見て実用へ
2025/04/25業界動向
建設メール
NEXCO中日本（名古屋市）は、同社が設立した交流会（133企業・団体が参加）における技術実証のうち業務への導入効果が得られると判断した3件について、実用段階に移行することとした。
実用段階に移行する技術は①規制作業現場監視における高度遠隔運用プラットフォームの構築②防護柵支柱点検の効率化検討③センシングカー撮影データの精度検証―の3件となっている。
各技術の概要は次の通り。
①規制作業現場監視における高度遠隔運用プラットフォームの構築（沖電気工業）
◇目的=高速道路の交通規制現場作業の無人化・自動化を目指し、現場監視や異常時復旧作業を一元的に制御可能なプラットフォームの有効性について実証を実施。
◇結果=自律走行ロボットにより無人で実施することが可能であることを確認。監視制御の環境を一元化することで監視制御プラットフォームとして有効性を確認。
◇今後=規制作業において複数デバイスでの監視や他のインフラ現場モニタリングと遠隔指示・制御を統合するプラットフォームとして展開が期待できる。
②防護柵支柱点検の効率化検討（ケー・エフ・シー、イクシス、TOPPAN）
◇目的=防護柵支柱点検で走行車両による撮影データを解析し、支柱腐食状況をスクリーニングすることで、点検の省人化や点検時間短縮の有効性を実証。
◇結果=支柱135本すべてにおいて、さびの検出を確認。撮影データ解析で点検作業が省人化され、短時間で判定可能など有効性が確認できた。
◇今後=点検に伴う交通規制時間の短縮が期待できる。撮影仕様や撮影頻度を定めて実業務への導入を検討する。
③センシングカー撮影データの精度検証（ナカシャクリエイテブ）
◇目的=複数カメラ映像を活用した巡回点検業務手法で、位置情報取得についてカメラごとの位置情報を自動同期する技術の有効性について実証を実施。
◇結果=設定や通信速度に係わらず位置情報の取得と記録が可能であることを確認。高速道路の約8割以上の区間で高水準の位置情報取得が可能であることを確認。
◇今後=高精度な位置情報取得は巡回点検業務における保守・運用・更新の面で有用。遠方目視確認の代替えを目指して機能要件を定め、実用化に向け検討する。
