見たもん勝ち ～建設業応援団～
【関東地整】 就任インタビュー／関東道路メンテナンスセンター 小川渉 センター長
2025/06/02インタビュー
関東地整発
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小川センター長
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技術支援の拠点として「メンテナンスに関して自治体にアドバイスしながらサポートする」ことを重視している。そのためにはまずセンターについて知ってもらう必要があると考えており、インフラメンテナンスの市区町村会議などを通じて「PRしていきたい」と語る。
自治体職員向けの研修や講習会も開催。「困り事の情報を集める」ことにも力を注ぐ。高度な技術力を要する施設に関しては直轄診断・修繕代行の仕組みを用意しており、「積極的にやっていきたい」と考えている。2019年度には秩父橋（埼玉県）で実績がある。「難しい修繕をやっていくことが存在意義」と強調する。
直轄工事では「各事務所が行っている構造物点検のビッグデータを集めて、より戦略的、効率的なメンテナンスを進める」ことが一層求められるという。センターとして「整備局のシンクタンク」を目指している。
メンテナンスサイクルについて「橋梁は軌道に乗っている」とみており、舗装などの予防保全にも力を入れていく。「どういう箇所で疲労がたまりやすいかといった分析を始めている。データを活用した効率的な管理の糸口をつかみたい」としている。
加えて「AIなど先端技術を使って分かりやすくしていく」ことの重要性も唱える。
23、24年度は国交省本省の水管理・国土保全局防災課で、災害査定官を務めた。24年元日の能登半島地震発生後は、最前線で対応。財務局の立会官（りっかいかん）と現場に行き、申請者から復旧工事と費用の説明を受けて「その場で決めていくシステム。地域の現場感覚が印象に残っている」という。
仕事では「相手に求めていることは自分でもやってみる」という姿勢を大事にしてきた。技術士（建設部門）、コンクリート診断士など複数の資格を取ってきたこともその一環。
趣味の家庭菜園は20年ほど続けており、今年は「イチゴやタマネギなどを収穫した」。同じ大型バイクに30年以上、乗り続けている。「もう部品がないので、壊れないように予防保全をしながら、2週間に一度は動かすようにしている」
【略歴】小川 渉（おがわ・わたる）
国立木更津高専卒。1988年入省。関東地整地域道路課建設専門官、東京外かく環状国道事務所副所長、国交省水管理・国土保全局防災課災害査定官などを経て、4月より現職。千葉県出身、57歳。
国立木更津高専卒。1988年入省。関東地整地域道路課建設専門官、東京外かく環状国道事務所副所長、国交省水管理・国土保全局防災課災害査定官などを経て、4月より現職。千葉県出身、57歳。
