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【就任インタビュー】 佐々木正士郎 国土交通省国土政策局長／地域の自主性発揮を支援
2025/09/01インタビュー
建設メール
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佐々木国土政策局長
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「国土の目指すべき姿を国土計画で明らかにして推進する。離島や半島、豪雪地域など地理的・自然的な条件の厳しい地域の振興を図る。この二つの柱は重要な課題。責任の重さを痛感する」と語る。さらに「地域ニーズを汲み取ることが大事。自治体や事業者、住民の問題意識を共有しながら、一つ一つの課題に向き合っていきたい」と述べる。
国土計画については「安心して働き、暮らせる生活環境を実現する地域生活圏の取り組みと新たな人の流れの創出・拡大を通じて、地域の活性化を図る」。離島や半島、豪雪地域の振興については「地域の声を直接聞くように心がけていく。各地域が特色や自主性を最大限発揮できるように支援を行っていきたい」と考える。
生活や経済活動のまとまりを有する圏域を地域社会の原単位とする地域生活圏の施策展開としては「民主導の官民連携による地域経営の発想が求められている。経済性と社会性の両立を図る民間事業者のローカルマネジメント法人に対する支援策を検討する。地域の課題解決に取り組む民間事業者の活動を支援するため、新たな制度の構築も進める」と話す。
能登半島地震では道路損壊やライフライン寸断があり、半島という特性のため集落が孤立。物資輸送体制が課題となった。「半島の特性を踏まえてインフラ整備や孤立集落防止対策に取り組む。住民が安心して暮らしを続けられるよう交通基盤や生活環境を整備し、災害に強い半島地域を実現していく」と話す。
豪雪における除雪対応を担う地域建設業については「除排雪を担う人材不足の深刻化、若い人がいないという問題がある。除排雪体制整備に対しては交付金で支援しており、制度も改善している」と説明。さらに「直轄道路の除雪工事費では、除雪機械のオペレーター人員や機械に要する費用を除雪機械の稼働時間に応じて計上しており、これを参考にするよう地方公共団体に通知した」。またオペレーターの省人化、省力化に向けて「ICTを活用して除雪作業を自動化する技術開発に取り組む」と述べる。
趣味はジョギング。以前は毎日走っていたが、いまは土曜・日曜に5kmから10kmを走る。またスポーツ観戦も好きで、野球やサッカーを球場や競技場で見ることも多いという。
【略歴】ささき・しょうじろう
1992年建設省採用。国土交通省総合政策局政策課長、道路局次長、大臣官房総括審議官などを経て7月1日から現職。東大経済学部卒。57歳。福岡県出身。
1992年建設省採用。国土交通省総合政策局政策課長、道路局次長、大臣官房総括審議官などを経て7月1日から現職。東大経済学部卒。57歳。福岡県出身。
