【埼玉発】 埼玉県ハッピーサタデーは85%以上で休工実施
2017/12/18建設時事
建設メール
埼玉県県土整備部は10月7日と11月4日に実施した発注者主導で土曜日を一斉休工にする埼玉県ハッピーサタデー(公共工事一斉休工)の実施結果をまとめた。県発注工事の実施状況は、10月7日が稼動工事件数535件のうち休工実施件数464件で実施率87%、11月4日は597件中506件で同85%だった。
ハッピーサタデーは、関東地方整備局、さいたま市、県内32市町村と共同で実施。アスファルト合材や生コンクリートの工場にも協力を求めて行った。県内75工場の実施状況は、10月7日が閉所実施数62(実施率83%)、11月4日が65(同87%)だった。
県発注工事の受注者を対象としたアンケート調査の主な結果を見ると、休工日をどのように過ごしたかについては、「自宅で休養」が54%だった一方、「会社で事務作業」も26%あった。また、なぜ休工にできなかったのかについては「工程上、休工にすることはできなかったため」が最多の45%だった。このほか「工程が遅れており、休工とすると工期内に完成できないため」「現場の作業時間などの制約により、土日以外を休工日としているため」が、それぞれ15%となっている。
一斉休工の取り組みに対する考えについての問いでは「若手技術者の入職を促すためには必要」が49%で最も多かった。また「発注者からの依頼がなければ休工としなかった」が34・2%となっている。一方で「日給の作業員は減給となるので、取り組むのは困難」との回答も27%あった。
週休2日を実現するために必要なことを聞く設問では、「余裕のある工期設定」が90%と最も多かった。次いで「日給労働者の給与補償」61%、「発注者の理解」37%、「経営者の理解」32%となっている。