見たもん勝ち ～建設業応援団～
【登録基幹技能者推進協・総会】 ゴールドカード申請を強く推奨
2019/05/28業界動向
建設メール
登録基幹技能者制度推進協議会（三野輪賢二会長）の2019年度総会が28日に都内で開かれ、本年度の事業計画などを決めた。4月から運用開始した建設キャリアアップシステムでは、技能者の最高位である登録基幹技能者に対してゴールドカードが与えられるため、保有者へ登録申請を強く推奨する。また総合評価方式において活用実績がない地方自治体に対して引き続き制度の周知を徹底するとともに、活用を促す要望書を提出する。共通テキスト改定に向けた作業も本格化させ、「新技術」などの新項目増設も検討しながら、20年度の発刊を目指していく。
冒頭あいさつで三野輪会長は、制度発足から丸10年が経過する中で「登録基幹技能者の重要性がさらに高まる年になっていくのではないかと考えている」としながら、公共発注者や元請け企業では制度の認知、活用方法などの理解が十分とは言えない状況にあるため「制度の普及と登録基幹技能者の評価・活用の促進、有資格者の質・量の充実に積極的に取り組みたい」と話した。
協議会事務局を務める建設業振興基金の佐々木基理事長は「建設キャリアアップシステムでゴールドカードを配布しているのは約5700人。登録基幹技能者は約6万7000人いるので、それぞれの団体の登録基幹技能者の方々にゴールドカードを持っていただくようお願いしたい」とし、振興基金としても支援を約束した。
18年度末における登録基幹技能者の資格保有者は33職種・6万7437人で、前年度比で5170人増加している。
公共工事の総合評価方式で登録基幹技能者を評価・活用している都道府県・政令市は31団体あり、前年度から4団体増えた。
なお5月27日付で一般社団法人ALC協会が協議会に新規加入するとともに、「登録ALC基幹技能者」の講習実施団体として登録された。
