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【日建連新委員長インタビュー】 淺沼誠・公衆災害対策委員長／「事故防止には当事者意識必要」
2019/07/24インタビュー
建設メール
日本建設業連合会（日建連）の公衆災害委員長に就任した淺沼誠氏に今後の抱負などを聞いた。 淺沼委員長は「建設工事における安全の確保は、建設業において最も大きな責務であって、一般市民を巻き込むような重大事故は決して起こしてはならないということを肝に銘じて仕事を進めていきたい。業界が積み上げてきたこれまでの経験を生かして、公衆災害の防止と公害副産物対策に努力したい」と語る。
委員会の活動については「交通対策部会、地下埋設物対策部会、火薬類対策部会、環境公害対策部会の4部会で活動している。会員企業の努力もあり、事故は減少している。しかし建設車両が加害者となる交通事故や地下埋設物事故は依然として後を絶たない。火薬類について大きな被害を伴う事故は、昨今見受けられないが、一歩間違えれば人命に関わる事故につながるため、引き続き保安管理を徹底する。近年、環境保全の社会的要請も強くなっているので、施工会社としても環境・公害問題に取り組んでいきたい。具体的には工事現場の点検と指導、事故防止講習会の開催、現場用の教育資料やポスターの作成配布等を実施する」との考えを示す。
また自身も参加している現場パトロールに関しては「実際に現場に行って所長たちと話し、啓蒙することでお互いに気付くことも多い。安全の一番大切な部分は当事者意識を持つこと。私どもが行くことで気付いていただけるものもある」と意義を強調した。
【略歴】あさぬま・まこと
1996年3月関西大学経済学部卒業、同年4月淺沼組入社。2009年同社社長室次長兼総務部長、17年同社副社長執行役員建築事業本部長、18年代表取締役社長。1972年生まれ。奈良県出身。
