見たもん勝ち ～建設業応援団～
〈耳寄り〉 スマートシティ国際展開へ10月に横浜で一大イベント
2019/08/22コラム
建設メール
新技術や官民のデータを活用しながら都市と地域の課題を解決する「スマートシティ」が注目を浴びつつある。10月には日本のスマートシティの国際展開に向けた一大イベントが横浜市で開催される。昨年11月の日ASEAN（東南アジア諸国連合）首脳会議における安倍首相の発言を受け、ASEANスマートシティ・ネットワーク（ASCN）への協力を推進するため、国土交通省は10月8日・9日に「日ASEANスマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合」をASEAN諸国と国内関係省庁による連携で開く。実施機関は都市再生機構。
ASCNはスマートシティの実現を推進するために設立したASEAN10カ国・26都市から構成される枠組み。初の開催となるハイレベル会合では、各代表者に集まってもらい、テーマ別分科会、シンポジウム、日本企業とのマッチングを行う予定。
また同じ週に横浜市が主催する「第8回アジア・スマートシティ会議」、内閣府と世界経済フォーラムが主催する「グローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合」が開催されるため、この週を「アジア・スマートシティ・ウィーク」と銘打ち、国際社会への効果的な情報発信を行う見通しだ。
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国内では現在、スマートシティの取り組みを加速するため、内閣府、総務省、経済産業省、国土交通省が共同で官民連携プラットフォームを設立した。会員は今月8日の時点で企業、大学・研究機関、地方自治体、関係府省など計471団体で構成している。
スマートシティのプロジェクトは世界で注目を集めており、今回、日本がアメリカに次いでASEANとハイレベル会合を開くことで、他国に先駆けてスマートシティを含めた「質の高いインフラ」の輸出につなげるため、日本の取り組みや日本企業を売り込む狙いがある。会合で日本が打ち出す予定の協力の方向性に期待したい。
