見たもん勝ち ～建設業応援団～
【就任会見】 御法川信英・国土交通副大臣「事前防災対策を着実に」
2019/10/02インタビュー
建設メール
御法川信英国土交通副大臣（内閣府副大臣・復興副大臣兼任）が2日に就任会見を開き、「国民の安全・安心を守るため防災・減災、国土強靱化の推進が重要。3か年緊急対策でソフト・ハードの両面から集中的に対策を進める。また近年頻発する自然災害からの復旧・復興にもしっかり取り組みたい」と抱負を語った。 所管する水管理・国土保全分野のインフラ整備と維持管理、老朽化対策に関しては「毎年のように全国各地で激甚な水害、土砂災害が発生しており、今後さらに気候変動が懸念されることを踏まえると、一層スピード感を持って治水対策をはじめとするインフラ整備を行う必要がある」と説明。また「事前防災対策を着実に進めることが重要であり、引き続き河川改修やダム建設等の対策を行う」とした。高度成長期に整備された施設に対しては「予防保全への転換や新技術の開発・導入等によるトータルコストの縮減、平準化を図りつつ維持管理・更新に取り組む」とし、特に水門等の大規模施設は計画的な更新を図る考えを示した。
建設業に対しては「地域の守り手として国民生活や社会経済を支える役割を担っている」としながら「担い手の確保が極めて重要な課題」との認識を示し、新・担い手3法の適切な運用を通じて適正工期による契約の締結や施工時期平準化等を進める姿勢を見せた。現場の生産性向上ではi－Constructionの推進とともに「職人の技能や経験がしっかりと評価される仕組みづくりに取り組む」とした上で、新3K（給料、休暇、希望）の魅力的な産業へ「取り組みをさらに加速させたい」と強調した。
【略歴】みのりかわ・のぶひで
1987年慶應義塾大学法学部政治学科卒、秋田銀行入行。99年米国コロンビア大学国際関係・公共政策大学院修士課程修了。衆議院議員（秋田3区）。当選5回。55歳。担務は、災害対策関係施策、土地・建設産業、水管理・国土保全、鉄道、自動車、国際、観光、気象関係施策の総括。
