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【能力評価基準】 国交省が3職種で初の認定へ
2019/10/07建設時事
建設メール
国土交通省は、建設技能者一人一人の技能と経験を客観的に評価し、保有資格や就業日数に応じて4段階のレベルに分ける「能力評価基準」について、鉄筋、型枠、機械土工の3職種を対象に初の認定を行う。能力評価を実施する専門工事業団体等が職種ごとに能力評価基準案を策定し、国土交通大臣の認定を受ける必要があることから、7日に全国鉄筋工事業協会（鉄筋）、日本型枠工事業協会（型枠）、日本機械土工協会（機械土工）が基準案を申請した。
認定を受けた職種では、基準に従い技能者の経験、知識・技能、マネジメント能力に応じて4段階のレベル判定が行われ、レベル別に色分けされた建設キャリアアップカード（ゴールド、シルバー、ブルー、ホワイト）が技能者本人に交付される。
最高位のレベル4の評価基準では、いずれも就業日数が10年（2150日）、職長として3年（645日）の就業日数を求める。保有資格では、優秀施工者国土交通大臣顕彰（建設マスター）や登録基幹技能者の資格取得などが必要となる。
レベル3の評価基準では、就業日数は3職種ともに7年（1505日）だが、職長または班長としての就業日数は鉄筋が3年（645日）、型枠と機械土工は1年（215日）としている。
実際にレベル判定が行われるのは、各団体が能力評価実施規定を国土交通大臣へ届け出た後の11月以降となる見込み。
国交省は登録基幹技能者講習を行う全ての実施機関（35職種）に対し、原則として本年度中に国土交通大臣への申請手続きが完了するように能力評価基準の策定を要請。10月中には今回の3職種を含む10職種程度で認定が進む見通しだ。
また国交省では今後、主に職長・中堅クラスの建設技能者を対象としたマネジメントやリーダーシップ等の能力向上につながる特別講習を開催する方針で、受講者にはレベル判定の手数料を免除することを検討している。
なお国交省は、2020年度の運用開始を目指して客観的な能力評価を実施する「レベル判定システム」の開発を進めており、システム稼動後は、能力評価の作業が効率化される。
