見たもん勝ち ～建設業応援団～
〈耳寄り〉 ビル管理には清掃ロボットの時代
2019/10/07コラム
建設メール
東急コミュニティー（東京都世田谷区）は、ビル管理の作業効率化や品質向上を目的に、管理を受託する2施設で清掃ロボットの使用を本格的に開始する。まず渋谷ソラスタ（東京都渋谷区道玄坂）では、5月から2階エントランスホールでカーペットなどの床清掃を目的に、ソフトバンクロボティクスのAI清掃ロボットを導入した。清掃したいルートを手押しして学習させれば、次回以降はボタン一つで記憶したルートを自律清掃する。
複数のセンサーで走行ルート上の障害物や段差、人の動きを検知し、回避や一時停止を行う仕組みで、日中も安全に作業することが可能だ。これまで1日2回、エントランスホールの清掃で実証を行ってきたが、9月からはテナント入居階の共用廊下でも使用を始めている。
また神保町北東急ビル（東京都千代田区神田三崎町）では、12月から窓清掃ロボットを導入する。高所や人が入れない狭い隙間も清掃することができるため、作業の効率化などが期待される。
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少子高齢化が進み、労働人口が減少する中、あらゆる業界で深刻な人手不足が懸念されている。ビル管理でも業務の効率化が喫緊の課題となっており、清掃ロボットの導入は今後も急速に進むことが予想される。ビル管理を全てロボットに任せることは、まだ現実的ではないが、人とロボットのすみ分けによる新たな管理手法の試行は、新技術の開発とともに継続して行う必要があるだろう。
