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【直轄工事契約状況】 入札不調案件も再発注で契約
2020/01/27建設時事
建設メール
国土交通省がまとめた2019年度上半期における直轄工事の発注状況によると、入札不調などが発生した案件についても再発注などで着実に執行が進んでいることが分かった。土木関係では19年9月末の入札公告件数4261件に対し、13・5％に当たる576件で入札不調・不落が発生したが、11月末時点の契約達成状況では未契約が146件（3・4％）まで減っている。建築・設備関係では9月末の入札公告件数1361件に対して27・1％に相当する369件が入札不調・不落となったが、11月末時点の契約達成状況では未契約は115件（8・6％）となっている。
国交省によると、未契約の案件も手続き中であるため、発注は着実に進んでいるという。
国交省関係の19年度予算の執行状況は9月末時点で契約率が70％でほぼ例年並み。直轄工事の不調・不落は増加しているものの、過去の経験を踏まえて適切な施工確保対策を実施することで、円滑な事業執行を図ることにしている。また19年度予算の臨時・特別の措置の契約率は9月末の時点で43％だが、箇所ごとに工事の手順があり、18年度補正予算分から順番に執行する関係上、19年度予算の執行は下半期から本格化している。
なお国交省では不調・不落の発生状況について、災害発生地域や条件の悪い工事など一部の工種や地域で多く発生しているものの、その他の工種・地域では例年通りの水準であり、都道府県発注工事も含めて「総じて他の工事よりも施工条件が厳しい工事等が敬遠されるものの、施工条件が良い工事への応札は堅調」と見ている。
