見たもん勝ち ～建設業応援団～
【日建連】 4月から設計施工契約約款を改正
2020/03/02業界動向
建設メール
日本建設業連合会（日建連）は4月から設計施工契約約款を改正する。設計施工一貫プロジェクトの契約形態においては、これまで2つの方式でそれぞれの約款を用意していたが、改正で統合し一本化する。
今回の改正は、4月から施行される改正民法および10月施行の改正建設業法を踏まえて行う。
設計施工契約約款については、多様な形態を考慮し、設計合意書と設計施工契約による「設計合意方式」、設計施工契約と工事確定合意書による「工事確定合意方式」の2タイプがある。
「設計合意方式」は、設計施工を前提にしながら段階的にプロジェクトを進め、着工までに施工の契約内容を決定するもの。一方の「工事確定合意方式」は当初から施工まで含めて契約する内容。
今回の改正では、両約款の条項間の調整を行い、約款を統合し一本化。共通事項に関する規定の見直しでは、解除に伴う措置として①設計業務完了前②工事完了前③設計業務等完了後または工事完成後―の3段階で具体的に規定している。
今後は設計施工一貫方式プロジェクトの利用をさらに促進し、発注者に対しても改正民法、改正建設業法等を踏まえた改正の趣旨を説明し、利用を呼び掛ける。加えて日建連では改正の概要をまとめ、頒布するほか、詳細をホームページに掲載する。
