見たもん勝ち ～建設業応援団～
【生産性向上】 5G通信の活用含め革新的技術を追加公募
2020/03/03建設時事
建設メール
国土交通省は、建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術を追加公募する。本年度の補正予算に基づくもので、①第5世代移動通信システム（5G）等を活用して土木または建築工事における施工の労働生産性の向上を図る技術②データを活用して土木工事における品質管理の高度化等を図る技術―が対象。募集期間は4月10日までで、書類審査・ヒアリングを経て6月上旬に審査結果を公表し、7月上旬に契約を締結する。
応募要件は、国交省などの発注工事を受注している建設業者と建設業以外のIoT（モノのインターネット）やAI（人工知能）等の関連企業などによるコンソーシアムとし、提案内容は2020年度に現場で試行を行う。取得データはクラウド環境等により、随時、発注者などと共有していく。対象となる経費は人件費・機械費・情報通信費・設備費・広報費・その他経費等に充当する。
①は、土木または建築工事の施工に当たり、5G通信等の革新的技術を活用して建設機械の遠隔操縦の効率向上、部分的な自動施工を実現する新技術等を試行することで、作業員の省人化、施工時間の短縮、休日の拡大などの生産性向上を図る技術提案を求める。経費補助の上限は6500万円。
②は、土木工事の施工に当たりデータを取得し、当該データを活用することで現行基準における試験方法や数値、監督・検査・確認の代替手法、書類の削減・簡素化といった現在の品質管理手法の代替が見込まれる技術について、基準の代替案も含めて提案を求める。3000万円を上限に経費を補助する。
