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【新型コロナ対応】 登録基幹技能者の講習修了証は9月末まで有効
2020/04/10建設時事
建設メール
国土交通省は、新型コロナウイルス感染症の影響拡大を踏まえて、登録基幹技能者の講習修了証の有効期限を9月30日まで延長する。講習実施機関である35職種の50団体に、9日付で4月以降も当面の間、講習実施の自粛を要請する文書を出した。3月6日から9月30日までの間に講習修了証の有効期限を迎える登録基幹技能者を雇用する企業に対し、経営事項審査等により登録基幹技能者を評価する場合には、特例的に一律で9月30日までを有効期限内として取り扱うことを説明。また建設業者団体に対しても、登録基幹技能者を評価・活用する場合は同様の取り扱いを行うよう周知を図っている。
今回の特例は登録基幹技能者制度推進協議会が管理・運営するデータベースにも反映させ、講習修了証の有効期限を迎えた者でも、一律で9月30日まで氏名等を掲載する。
国交省では、登録基幹技能者が建設キャリアアップシステム（CCUS）へ技能者登録した際に、能力評価基準のレベル4に相当するゴールドカードを交付する特例措置の期間を9月30日まで延長中で、期間中の登録徹底を呼び掛けている。
なお登録基幹技能者講習制度では、5年ごとの更新により能力を担保している。
◎関東整備局は工事・業務の全契約者に意向確認
関東地方整備局は、新型コロナウイルスの感染拡大に対する緊急事態宣言発令を受け、契約中の工事・業務における受注者に対し、一時中止などの意向確認を実施する。国交省本省が通知した対応を具体化したもので、1都3県の宣言対象地域における今後の対応について、受発注者間で書面を交わして協議していく。宣言対象地域外の受注者から申し出がある場合は、個別に協議を行う。
意向確認書には①一時中止を希望する場合の開始日と終了日、工期（履行期間）の延伸を希望するか否か②一時中止を希望する理由―のほか、備考として今後の対応に関する考え方などを記入する。
協議の結果、一時中止措置を行う場合は感染症の状況により、中止期間の終了時期を「発注者が指示する日まで」と設定し、中止解除日は受注者と調整を図った上で決定する。さらに工事・業務の継続または再開に当たっては、密閉・密集・密接の「3密」を防ぐほか、テレワークや機械などによる作業の代替えを積極的に活用し、移動の自粛をできる限り図るよう要請する。
◎測量士・測量士補試験は日程を延期
国土地理院は、新型コロウイルス感染症に関する緊急事態宣言等の状況を踏まえ、5月17日に実施を予定していた2020年の測量士・測量士補試験の日程を延期する。今後の対応や試験の日程等については、感染症の状況などを勘案しながら検討していく。詳細が決まり次第、同院のホームページで公表する。
◎CCUSは申請受付業務を一部停止に
建設キャリアアップシステム事業本部（事務局・建設業振興基金）は、システムのコールセンターおよび申請受付業務の委託先で新型コロウイルス感染者が発生したため、業務を一部停止すると発表した。感染拡大防止を図る観点から「事業者・技能者の登録申請および変更申請の受付業務」の一部と「お問い合わせセンター業務（電話・メール）」を停止する。業務再開の時期は未定で、あらためてホームページなどで公表する。
登録・変更申請については、▽郵送申請▽認定登録機関・受付窓口▽カード発行▽申請書の取り寄せ―に関する受付業務は停止となる。インターネット申請は可能だが、申請内容の審査業務が停止するため、技能者登録（カード発行）、事業者登録には相当程度の時間が掛かる見通しだ。
現場登録、帳票出力・閲覧、就業履歴の蓄積等については通常どおり運営中となる。
